Murai Kotone - "Leaving traces of their reverb" Ⅰ

・とある方から教えてもらった中編小説をバスの中で読み終えたんだけど、サーっと読んでいたら物語の最後らへんで急に「??」と訳が分からなくなったので、また最初から読もうかなとおもてる ん? 本としては好き。

 

・バスから降りて家に向かって歩いていたら、中くらいの大きさのトラックの下からピンク色の鉄パイプ?というか何かの部品?のようなものが出てきて、歩道に転がってきた。そのトラックのものじゃないかと思ったけど、信号もなくて車は止まれないし、そのトラックの部品ではなく元から車道に転がっていた可能性もあった。呼び止めようか迷ったけど、そうこうしている内にトラックは走り去っていった。トラックの後姿を見ながら「あーーー..................」と思ったが、特に気にすることもなく家に帰った。

 

・2時に寝るのやめたい 零時にはもう寝てたい。

 

 

 
 
 
 
 
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村井琴音さんのパートは25:22から始まる。

 

大分前になってしまったが、村井琴音さんの大学の卒業制作?で作られた「Leaving of traces of ther reverb」を以前知り、心に残った。私なりに要約させて頂きますが、「昨年から未だロシアから攻撃を受け続けているウクライナの土地を敷地に、SNSやインターネット上に散らばった断片的な情報を基にして、かつてその土地に存在したスケートリンクや体育館などの建物を復元した作品(自身の想像や、情報だけでは読み切れなかった部分の誤読も含ませている)」だと判断しました。

 

正直なことを言ってしまうと、この動画に出てくる村井さんや審査員の方々全員の次元が高すぎて、動画や作品の内容を自分はあまり理解できていないような気がします......。そしてこの作品の実物を見たわけでもない上、テーマがテーマなので言葉にするのが難しすぎるのですが、思ったことを少しでも書いていこうと思います。的外れになるかもしれないけど。。

 

思ったこと

 

この作品を見て2つ思ったことがありました。

 

①戦争や、そういった理解しきれない出来事に対してどう向き合っていくか、またはその理解しようとする営み自体を可視化したような作品なのではないかと感じました。何故こんなことが起こっているのか、何故こんな目に合わないといけないのか、など当事者でさえ理解しきれない出来事が戦争だと思います。そして、それをデバイスの画面を通してでしか知ることのできない立場にいるなら、それらはより遠いことのように感じられてしまうはず。「3つの通路」がネット、現実、ウクライナと他の場所(私たち)etc.をメタ的に接続するインターフェース?になっているように、遠くの国で起こったセンシティブな出来事をどのように理解するか、またはその接点を作る過程そのものを表現した作品なのかなと思いました。

もしも村井さんの作品がもし実際に建物として在ったら、あの通路を通って施設を見学するんだろうなって思った。入口。

 

 

②敷地とした土地で以前にも繰り返されていた悲劇に対しても考慮された作品だと思いました。このスポーツ施設が建つ前の昔、この土地は元々バビヤールという谷だったらしいです(すみません、この作品で初めて知りました)。大勢のユダヤ人が虐殺された後、その死体はそのまま埋められたそうです。その後も産業廃棄物を埋めた上に集合住宅を作ったり、土砂崩れでまた大勢の死者が出てしまうなど悲劇が繰り返し起きていた土地でした。この作品は、今回の戦争で亡くなられた人々や文化に加えて、その過去の出来事も含めて全てに対して想いを馳せたいという意図があるのではないかと感じました。

動画の途中で審査員の方から「なぜ建物を白くしたのか(スポーツ施設が存在していた当時のデザインを何故反映させなかったのか)」という質問があって、それに対して村井さんは「踏みつけているようだと少し感じたのかもしれない」(要約)と仰っていました。また、それより前の村井さんのプレゼンタイムの時には、「この土地に何もなかったように新しい建物が建築されるのは違うと思った」と仰っています。過去に大虐殺が起きて現在も戦争の被害に見舞われているバビヤールという土地に、画像や動画の通りに鮮やかな建築物を復元させるのではなく、あのカラーリングにして要所要所を自身の想像で補うことで過去から現在に至るまでの全ての被害者たちを繋げるような作品にしたかったんじゃないかなと勝手に思いました(全然違ったら本当にすみません......)。Leaving traces of their reverb = "彼らの(残響の?)痕跡を残す"というタイトルも、破壊された建造物をそのまま復元しアーカイビングするというよりかは、そこには生きていた人々や建造物がかつて存在していたんだという"痕跡"を可視化したいという風に私は聞こえました。すべての事件を風化させまいとする切実な思いのようだなと思いました。

 

昔、私の大学にいたナチスホロコーストを研究していた教授が「ユダヤ人の方々の写真を見ると『私はあなたたちを確認しましたよ』と心の中で言ってしまうんだよね」と仰っていたのをこの作品を見て思い出しました。この作品やそれを制作した村井さんの視線は、そういった温かさや優しさに満ちていると感じました。私の妄想も入り込んでいるかもですが。

 

あと正直に言ってしまうと、プレーンな色合いの各模型や透明な地図のような板など、あらゆるパーツがそれぞれパッと見でかっこよすぎる。単純にかっこいい。

 

理解しきれていない部分が多すぎると思うので、いつかご本人にこの作品のことをお伺いできたら嬉しいなと思いますが、この作品も村井さんも本当に凄いなと思いました。

 

 

参考文献や、その他

eritokyo.jp

 

artscape.jp

 

文中に出てくる「フォレンジックアーキテクチャー」を調べたところ、各国の政府がなかったことにしようとしている出来事を”事件"として再構築し真実を解き明かしている団体だということを知った。イスラエルパレスチナ問題にも切り込んでいた。

 


 

 

 

音楽に関して

 

音楽に関連した話で言えば、村井さんは関西のローカルな音楽のシーンとはどういう関わりがあるんだろうと気になりました。sopaさんや先日bluexp mixで鮮烈なデビューを果たしたayaneさんとは交流があったりするんだろうか、なんて思ってしまった。何も知りませんが。

 

muraikotone.blogspot.com

 

村井さんのブログなんだけど、写真の一枚一枚がとても美しいし、貼ってある音楽もめっちゃいい。Xのアカウントも見ましたが、ユニーク過ぎる。まだ音楽に関する活動こそしていないように見受けられましたが、明らかにポテンシャルが高すぎる、いや、色々な経験を積み上げまくったから地の力が違いすぎるんだろうな。何かしてほしい。私でよければ何かでオファーしたい。bluexpmixや「外」周辺の誰かしらがもう既にオファーしてそうな気がしますが。

 

ということで、以上です。

村井さんが本来考えていた意図にどれだけ近づけたか分かりませんが、アレだったら消します。拙い内容や文章だったと思うのですが、村井さんの作品は素晴らしいということを書きたかったです。ありがとうございます。

 

 

関係のないその他

 

soundcloud.com

 

RealYungPhilを最近聴き始めたけど、いい曲が多いですね。好きです。

これをまさにpluggnbと呼ぶのかもしれないが、まろやかなギターがいいですね。

 

soundcloud.com

 

キュッ!! キュッ!!って音の使い方がとても新鮮でユニークな発想だと思います。

いい曲。途中からメロウになるのも素晴らしい。

 

・来週のマサカー最高過ぎる。

ああいうのを見ると都心に住みたくなる。参加したい

 

ありがとうございます。

おやすみなさい。