greedy - 'I Like That 1' & AE2023について Ⅰ

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いい。小粒なものの良さ。上品。手を伸ばす。風が吹いていて、あの時は何を言わなくても伝わっているような気がしたんだ......。

 

 

・家族でクリスマスパーティーをした。楽しかった。ご飯がめちゃめちゃ美味しかった。ありがとう。ターキーを我先にと取ってしまっていたら、一番美味しい部分が最終的に家族の手に渡った。教訓になるエピソードだった。

 

・熱出てた。インフルでもコロナでもなく、普通の風邪だった。普通にきつかった。エイリアンの体液みたいな色の鼻水ばっか出てんねん笑 熱を言い訳に、youtubeばっか見てた。

 

・どーーーしよーーーーミスったっていうか本当にどうしよ

 

・sebaさんへ、スターくれてありがとうございます。🙇🏻‍♂️

 

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avyss encountersに今年も参加させて頂きました。ありがとうございます。わだあおいさんが日本酒ベスト5で参加してて本当に笑ってしまった。

 

カテゴリーを明記していないので若干ルール破ってたかもだけど、5選の中に色々入れました。

 

i.v. & detenteのburnoutは、spotifyで今年一番再生した曲だったらしい。初めて聴いた時、めちゃめちゃハマりすぎてずっと聴いてたのを覚えてる。流石にこれを選出せな何を選出すんねんと思い選んだ。white triathlonさんのmrrnもめちゃめちゃハマった。Mrrn, 24年前に私が話したこと, どこにもないのにさがす, 川さんのau revoirとか、スケールが小さくて内省的で透明感のあるものが私は好きなんだなと思った。本当に大好き。

Kenjiさんの奇妙な海は、まだブログに感想を放流していないけど、見終わった後「やべえ」しか言えなくなったのを覚えてる。何の肩書きも持たない名目上は素人である人が、あそこまでの世界観を構築し上げているということにインディーの美しさ、生きることの素晴らしさを感じた。しっかりコンセプトや原体験をもとに作られたであろう芸術的な作品だなと感じたんだけど、それと同等以上に、何も考えずに見てもめちゃめちゃ楽しめて圧倒されるエンターテインメントな体験でもあると思う。ディズニー的な。Kenjiさんが何かアート方面で偉い立場に就いていたら、著作権を侵害していなかったら、どっかの美術館にでも展示されたり何かの賞を受賞してもおかしく無いように個人的に感じた。しかし、そう言った権威とは一貫して無縁であり続け、ひたすら個人のyoutubeチャンネルに作品を投げ続けるという生き方。「作家」とかそういうのは要らないというか、誰にでも作家性はあるんだってことの証左みたいな人なんじゃ無いかな(この方はまあ天才すぎるけど)。ロマンすぎるだろ。千年後にまだyoutubeがあったら、未来の人々に「やたらかっこいい作品あげてるけどこの人は何者なんだ?笑」みたいに訝しがられて欲しい笑 

いい場面が多すぎて具体的にどこを挙げればいいかわかんないけど、画面録画を解除すると同時に大扉を閉める音がした場面は個人的にグッと来ました。

ここにこそ選ばなかったものの、素晴らしい作品にたくさん出会えました。締め切り直前に気づいて慌てて出したので、あんま順位とかは本当に無いと思ってもらってokです。選ばなかったのも含めて全ての作品に感謝したいです。ありがとう。

 

リストに選出した「離学者のためのハンドブック」は、無職になった時に地元のハローワークに行って見つけた冊子。その名の通り、教育機関からドロップアウト又は就職に失敗した学生に向けた、ハローワークの就職支援の流れを漫画調でまとめた薄めの本である。この本を、私は「作品」として鑑賞し、普通に感動した。

 

内定無しで卒業した高校生、高校を中退したフリーター、10代のひきこもりの子。この本に出てくる登場人物は、若者の間で流行っている言葉で言えば「人生オワコン」と言われかねないような境遇にいる。しかしこの作品の素晴らしさは、そこから各キャラが着実に現実に目を向けて前へと進んでいく道筋を選ぶ点にある(キャラが別の世界に転生したり、世界の命運を握ったりするセカイ系な話も好きだからどっちがいいという話では無いですが)。どの登場人物も、まず生活リズムを整え、ハローワークの支援を受けながら、残された可能性を地道に模索していくことを決めた。

 

それは至極真っ当な流れすぎて、エンタメ的な面から言えば何も面白く無いと言えるかもしれない。エンタメの持つ一つの側面として、キャラを通して成功や名誉を自分のことのように疑似体験できる点がある。この物語の登場人物たちは全員、格差社会のレールから一旦脱落してしまった上にそこからハローワークに通うことにした訳だから、そのような"幸福"からは遠いストーリーと言える。

 

しかし、成功や名誉を勝ち得ることが幸福、つまり人生の全てになってしまっては、永遠に心から幸せを感じることなどできないのでは無いかと今年は特に思った。私も春先は無職だったが、どんな状況になっても別の世界線に転生させてくれるような出来事は全く起きなかった。むしろハローワークのキャリアアドバイザーの方々、家族、dj関係で出会う方々や友人との些細な触れ合いが楽しかった。日常的な、小さな幸せを噛み締めた一年になったかもしれない。もしアニメなどの虚構に没頭していては、それらは得られなかっただろう。

 

一般的な漫画やアニメは、成功や名誉などの物質的な価値観を反映させているから現実から飛躍するし、それ自体の美しさもある。しかしこの作品は、その物質的な価値観を捨て、漫画という形態のままで足元に転がっている幸せに目を向けることを提案した。あの登場人物たちは皆、ハローワークで自分にできる職業を探さぞと意気込んで物語は終わった。ありふれた結末なのに、とても前向きかつ新しい始まりを祝福された形で物語は一旦幕を閉じた。何か特別なことに巻き込まれたり世界の運命を左右するような立場に就いたりすることはこれからも無いだろう。スケールの小さい人生であるといえるが、人生の真の価値はそのスケールの大小にはないんじゃない?ということをこの物語は主張していると思った。その温かさに私は希望を見たのである。

 

 

長く書いてたけど何言ってんだろう 早く正社員になりたいんですけど

早く寝たい

 

スマホを必死に眺めて、SNSで他人の動向や関係性のある人からの反応・返信を待っていてばかりで何してんだろうと思う。しんどい。まあ熱出てたから、、いっか!!有吉の壁を家族と見てて、面白かった。ありがとう

 

 

ありがとう。

おやすみなさい。