memoir Ⅲ が終わったⅠ

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memoir メモワール

 

2023 July 29th (Sat)
17:00 open - 22:30 end

at Ochiai soup
3-9-10 mikasa BLD B1F, Kamiochiai, Shinjuku 〒161-0034

charge ¥2,000+1D

 

[LIVE]
ALMA
Kazuma Sugawara

[SCREENING]
Miki Nigo
天使王国

 

[DJ]
Kenji
mareno!
mostin fantasy
sugar meiha

 

[VLOG]
Kenshi

 

[FLYER DESIGN]
jiji

 

[POP-UP]
jiji
NIGO堂 feat.Tenko
YARILA
天使王国

 

 

先日、メモワールに出演させて頂きました。勝手にⅢをつけてmemoir Ⅲと呼んでいた。凄まじく、そしてありがたい体験でした。色々書き残しておきたいと思ったので、回顧録?を書きます。

 

アビサーのときとか、未完になってしまっている文章も多々あるので申し訳ないんですけど…。今回は短くても完結させたいと思う。

 

 

memoir Ⅲ を振り返る

 

当日は朝5時に起きた。起床時は余りにも眠たさすぎてベッドに横になっていたかった。

とうとうこの日が来てしまったかという気持ち。ここまで来たら腹を括るしかないと言い聞かせながら飛行機に乗った。

 

空港に降り立って、久しぶりだなーと思うと同時に機械の排出熱を浴びているのかなと思うくらいの暑さを浴びる。でも案外そこまでではないと思った。

 

yahoo乗換案内におんぶに抱っこされながら落合に向かった。地下鉄とJR線の区別がつかない??と言うか丸の内何とか線??と地下鉄?(忘れました)を間違えそうになるなど、死ぬほど街が入り組んでて大変だったけどよかった。地下鉄とかの路線図がマジでかっこいい。最高

 

落合に着いて、時間が微妙だったのでお昼ご飯を食べようと思い「cafe 傳」(でん)へ。よく確認してなくてケーキとドリンクしかなかったけど、めちゃめちゃいい場所だった。お昼ご飯は普通に松屋で済ませた。

 

宿にチェックインを済ませた後、会場へ。会場の前で天使王国さんに初めてお会いした。

 

会場内に入るとKenjiさんが笑顔でお出迎え。前から思ってたけどKenjiさんの瞳の奥には深い空間があるように思う。大学時代の賢くて優しい先輩を思い出す。

既に装飾がほぼ完成されていたのだが、KenjiさんがデコレーションをDIYでほぼ全て準備されていた。それだけでなく、VJの映像もKenjiさんが5時間半分を1,2ヶ月かけて作成されていた。他にもドリチケを店のを使わずに自前で用意するなど、一切の妥協を許さない姿勢とそれを実現する能力が本当に半端なさすぎて言葉が出なかった。

光の装飾が素晴らしくて、空間の明るさがいい感じに抑えられていたのもあって魔法のような空間になっていた。終わった後にインスタで流れてくる動画が軒並みめちゃめちゃ美しかった。あとVJ映像がめちゃめちゃ良かった。

 

jiji, NIGO堂 feat. Tenko, YARILA, 天使王国(敬称略)のポップアップも完成度が半端ではなく、会場内の世界観をより豊かにしていた。実物で見ると本当に全然違うんだなと思った。あんな可愛らしい空間を次いつお目にかかれるんだろうと思う。最高だった

 

mareno!さんが入ってきた。Kenjiさんとも私とも初対面だった。思ったより背が高くて、何と言うか...実年齢以上に大いなる雰囲気をたたえていた。巨木のような、穏やかに相手を優しく包み込むようなオーラ。上手い言い方が見つからなかったが、只者ではないのが何となくわかった。

 

各々が装飾や準備を進め、ミキサーの操作説明を受けたりした。色々戸惑いながら、時間が来たのでメモワールが開幕した。

 

開幕後の流れ

 

オープニングはKenjiさんのDJ。Kenjiさんが最近聴いてた曲を自由にかけてらっしゃったような印象。ただ、やっぱり独特なモード感がそこにはありました。秋山羊子氏のKREVAのcoverが流れて最高な雰囲気になりつつ、その合間にクリスタルケイ?的なr&bをかけるなど、やっぱもう美しいのなんの、、てかマジでShizukaよすぎた…。。。。。感動した。fake loveも。そういえば前にKenjiさんはfake loveのscrewedをyoutubeにあげてたなと。

やっぱり、どんなことを考えながら音楽を聴いたりdigしているのか本当に気になって仕方がない。やはりメディアを運営されているので、音楽に限らず何かの対象に対する観察の仕方が全然違うのではないかと勝手に想像している。好きなものを好きに聴くだけでなく、何が起こっているのかというのを一歩引いたところから見ているような感覚。最先端を取り入れているというよりはKenjiさんが摂取・発表するものがトレンドになっていく部分はあると思いますが。あと、fukiさんの「ゆうがたをすぎて」が流れてきてよかった。

 

 

最高。

 

sugar meiha氏。まさしく小説を読んでいるかのようなDJでめっちゃよかった。お話しした時も優しさと叡智が滲み出ていたように思う。YARILA堂のポップアップもめちゃめちゃよかった。凄かった。先述の通りで音楽以外に自分も何か愛情を注げるものを持ちたいなと思う。何かを表現するぞって言う明確なビジョンのあるDJをしたい..

mareno!さんもそうですが、他のDJ陣の皆様は選曲のレベルが皆んな高すぎた。古今東西のあらゆる音楽を聴いている方々で、時代に流されない個々の世界があった。音楽に限らずあらゆる美術に造詣の深い方々だからなのでしょうか。bpmやジャンルなどの枠に縛られず、あらかじめ自分で設定した目的地に向かって舟を漕いでいるような感覚だった。それが凄かった。

 

Kazuma Sugawaraさんは清廉な音楽を披露されてた。乾いた風がフロアに吹いた気がする。最後にピアノを弾いてて、全体の構成が良かった。メモワールの映像も相まって一気にフロアが締まった。関係ないけど、おそらく年下の方なんだけど映画監督みたいな雰囲気を漂わせてて凄みがあった。終わった後話しかけにきてくれて、気さくでいい人だった。もっと話したかった。

 

自分。ミスしまくって下手どころの騒ぎではないと言うか世界崩壊みたいなDJになってまあまあ放心状態になったけど、一応終わった 楽しかった。

自分はもう色々笑うしかなかったけどブースに立つとやっぱりなんかテンションが上がって楽しくなってしまうので、そんな感じだった。勢い余ってやらないほうがいいこともまたやってしまったので恥ずかしいです…。少しでもパーティー感の演出に役立てていたのであれば嬉しいなと思います。

ブログで紹介したような今年好きだった曲をたくさん掛けることができた。Kenjiさんが私のときの映像にV系のサンプルを入れてたので、今思えばfanatic crisis掛ければよかったと思ったけど、まあかけなくてもよかったかもしれない?メモワールが終わってからbandcampを色々チェックしてるんだけど、ああこんなにいい新譜たくさん出てたんだと思った。後の祭りベイビー

メモワールを経て、音楽とか関係なくあらゆるものを見ていきたいと思った。また、もっと楽しくおもちゃを遊ぶかのようにDJに接したい。

 

天使王国さん。最高だった。終わり方がカッコよかった。ポップアップは生で見るとこんなに違うんだなって思った。完成度がエグくて、確かに王国が築かれていた。

リハで会場に入る前に、「なんか天使の王国に住んでそうな方が目の前を歩いてるな‥‥」と思って目の前の人に声をかけたら天使王国さんだったのが面白かった。

 

Kenshiさんのvlogもよかった。思ったよりvlogで、音楽とは距離を少し置いてる感じが良かった。色を抜かれたひまわりが印象に残った。ウインドウを複数配置していて、レイアウトがよかった。

 

そして、念願のmareno!さん。

mareno!さんは、以前私が初めて行ったイベント「私は此処にいる」に出演して下さいました。曲もめちゃめちゃ好きです。一言では言い表せない、たくさんのものが入ってると思います。臣さんとのユニットserah traxで昨年発表した「everynight」は去年のベスト曲でした。

そして、reisenの配信「thanks!!! merry xmas!!! agam」内のmareno!さんのmixは今まで聴いたmixの中で一番好きかもしれないくらいに聴きまくっています。あれを初めて聴いた時は口が塞がりませんでした(他メンバーのmixや配信自体も傑作どころの話ではなかった)。多分あのアーカイブ動画の再生回数の3割は私なんじゃないかなと思います。

好きアピールが鬱陶しくてすみません。そんな感じの背景を汲んでくれたKenjiさんが、今回この出演者リストを編んで下さったということを一つ書き記しておきたいと思います。

 

そしてそして、今回のmareno!さんはDJという枠ではあれど、ご自身の曲とDJを織り交ぜる形式だったのだが....

 

今まで見たことないような凄さだった。

 

CDJを手足のように自在に操作していて、最初からそのテクニックに衝撃を受けた。そこで会場が一気にロックされた。テクとかじゃないんだよな。演奏であり、遊びって感じ。

見ず知らずのはずのmixerも難なく動かしていて圧倒的な差を感じた笑

"I hope you stay lonely"を演ってくれたり、mareno!ヘッズとしてとても胸が熱くなるポイントが多々あった。あれを生で見れるとは...。

DJとしては色々と自由度が高すぎるにも関わらず一切の破綻がなくて。いや、美しく破綻していたと言った方が正しいのかもしれない。一曲一曲の美しさとmareno!さんらしさが半端ではなかった。mareno!さんが大好きなギターの曲や、切ないトラップなど、mareno!さんの世界観がぶわっと広がり、会場内が大盛り上がりになって....なんかもう筆舌に尽くし難い光景が目の前に広がっていた。i12nさんも言っていたけど、フロアに魔法がかかっていた。途中でPCのキーボードで演奏しててビビった。その音色もモールス信号のようでmareno!さんらしかった。

DJのストーリーテリングが起伏に富みまくっていてエキサイティングどころの話ではなくて、最後はreisenの皆様(来てたのすごい)も含めて皆んなで自然にモッシュしまくってた。

圧倒的なものを見せつけられすぎて何も言えなくなった。次元が違いすぎて、自分はいつになったらここまでカッコいいパフォーマンスができるようになるのかなってことばかり考えてた。烏滸がましいかな..。

本当に凄かったし、感動した...。ありがとう。改めて神童だと思う。

 

miki nigoさんの映像もとてもよかった。このイベントの中では異色の内容だったのではないかと思う。pure brutality。できればもう一度しっかり観たいなと思った。

食事というのは楽しくて私たちの体にとってはなくてはならないものだけど、他の生き物を殺しているということでもあるというある種のジレンマに着眼する視点がすごいなと思った。

個人の信条がぶつかり合いそうな題材を取り扱っていたが、映像の質感が冷たい感じで普通にカッコいいのと同時にそれが視聴者を俯瞰させる役割も果たしているように思えた。

余談だが、miki nigoさんが終わった後に声をかけに行ったら、自分のdjがよかったって言ってくれて嬉しかった。また、私(mikiさん)も緊張してたんだけどモスティンさんのdj見てたら不安がほぐれたみたいなことを言ってくれて嬉しかった。本当にありがとうございます。マカロン、結局一個も食べられなかったけど食べたかったです。

 

set changeを経て、ALMAさん。

実はALMAさんの唄を生で聴くのは2回目だったりする。しかし、その時よりも迫力が段違いだった。

4年間の葛藤を乗り越えたALMAさんの声は本当に力強く、フロアを、あの場にいたみんなを包み込んだ。歴史に残る名曲"彼は誰時"を演奏されてたんだけど、今思い出してもめちゃめちゃグッとくる。これ書いてる今もなんか涙出そうになってる。新曲や"holy war"も良かった。

余談だけど、いつかKenjiさんの"淡い"も2人で演奏してくれないかなーと思ってて、それは今後に期待。マサカーの年度末記念回とかで是非やってほしい。

ALMAさんは極論を言ってしまうともう立ってるだけでかっこいい。曲を演奏しなくてもALMAさんが生きてる(live(リヴ)してる)だけで"LIVE"が成立してると思うのは私だけだろうか。ALMAさんはALMAさんなんだよな。途中のALMAさん自身が抱えてきた痛みを曝け出したあの語りは、あの場に集った魂達に希望をもたらしてくれた。そこには苦しみを乗り越えて輝く1人の人間の姿があった。

 

そして、音楽を一旦休止するっていう選択ができるってすごいことだなって思ってて。私は活動歴もそんなにない🐣なのであれですが、優先順位がめちゃくちゃになったりして生活に支障出たりしててるので。

当たり前のことなのに心で理解できてる感じがしないんだけど、本人のペースで本人の人生を生きていくことが一番大切なんだよな。生活がボロボロになっては元も子もないし、その人の道があるんだよね。

松島さんユキノイズさんやまもとさんYui Tsudaさんのオトトイでの座談会を読んだ時も思ったけど、芸能界じゃないから「消えた」とかは無くて。SNSに名前が出てなくても気にかけてくれる人ってのはいるんだよね...。とある人も言ってたことをそのまま言ってますが。

寧ろ、色々遠回りしたからこそ人間的に成長し活動も安定して、その内容に深みが出るんだろうなと思いました。

………まあ私は現在休止する予定はないんですけど、マジで色々と注意が散漫になってる。俺たちはどう生きるか。そう、俺たちはどう生きるかというのを問うてくれたのがALMAさんのライブだったんだと思います(まとめた?)。とても素晴らしかったです。ありがとうございました。

 

そして、最後のclosing DJ(10分間)を担当させて頂きました。現場で突如Kenjiさんから指名して頂き驚きました。アビサーの転換DJ時の悪夢を思い出しそうになりましたが、儚い感じの選曲で何とかやり切れました。"絵本の旅"というマンドリンの曲もかけました。ありがとうございます。そして、正真正銘にmemoir Ⅲが幕を閉じました。

 

 
 
長いので、ここで一旦切ります。後編(Ⅱ)は次です。