【本の感想】山本潤-13歳、「私」を失くした私

みなさんこんにちは。モスティンです。どんどん更新頻度が下がっていくね。

 

今日はこれまた初めての「本の紹介」をしていきたいと思う。短めだけど。

 

f:id:mostinfantasy4-2:20190323175620j:image山本潤「13歳、『私』をなくした私」

 

【3行以内でまとめると】

性的虐待を受けた筆者が経験した苦しみとそれらを乗り越える過程、性暴力の実態やそれがどれだけ被害者の人生を変えるのかを描く。

 

…まとめきれない。読んでみて!

 

【感想】

ためになった。この本は性的虐待を受けた方だけではなく、あらゆる性暴力の被害者の方に読んで欲しい。もちろん受けてない我々も。全ての男女のもとにこの本が届いて欲しい!

 

今だって、昏睡状態の時に襲われて同意の表明などできないはずなのに加害者が「誤認」してもしょうがないっていうことで無罪になった最悪な事件が起きたり(無罪判決が出た事件はこれが初めてではないが)、なぜか痴漢被害にあった人たちが駅員や周りの人達に責められたり…などなど、加害者よりも被害者が悪いみたいな偏見が蔓延っているように思える。しかし、だからこそ被害者の方々の深い悲しみや苦しみを俺たちは知らない…

 

性暴力は何があっても加害者に100%責任があるということを俺自身しっかりと理解していきたい。この本では性的虐待だけではなくあらゆる性暴力を受けた方々へ「性暴力とは何なのか」「原因」「回復への道」が示されている。性暴力は被害者の家族や友人にも強い衝撃を与える(二次被害)ので、加害者でも被害者でもない人も是非この本を読むべき。でないと、優しい言葉をかけたつもりでも被害者の方々を傷つけてしまうことさえある。二次被害も甚大なものであるという。

 

そしてこの本は一人の人間のドキュメンタリー本でもある。性暴力はここまで一人の人間の人生を壊してしまうものなのかと思った。

 

【まとめ】

勉強になった。この本を読んで良かった。多くの人にこの本を読んでみてもらいたい。このレビューに書いてあること以上に良い点がこの本にはたくさんある。あともう一周くらい読みたい。被害体験を人前で告白することは相当辛いらしいので、何百ページにも渡り筆を走らせてこの本を書いたことはもっと辛かったんじゃないかなと推察する。山本さん、ありがとうございました。

 

次はビートたけしの本を読みたい。なかなかの長文になりましたが、ここまで読んで下さった方々ありがとうございました。🙇‍♂️ ではまた!!