flau というレーベルを知ってもらいたいⅠ

〜3月29日に書いた記事ですごめんなさい〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあもう知ってる人は多いと思う。それは知ってるつもりである。これを知ってるぐらいでマニアを名乗れるわけではない。

 

こんにちは。モスティンです

 

君たちはFlau…という名を聞いたことはあるだろうか?

 

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flauは東京発の音楽レーベルだ。始動してからもう10年以上経っている、老舗のレーベルだ。

 

 

国内外問わず様々なアーティストの作品を発信している。

 

存在自体は前から知ってたんだけど、このレーベルの作品を最近ちょくちょく聴いている。なんというかとても素敵。

 

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扱う音楽はポスト・クラシカル、ドリームポップ、果てはテクノポップまで…と、とても広い。

 

ここで僕が注目したいのは、ポストクラシカル。ピアノの演奏とか、オーケストラの作品もこのレーベルはリリースしている…いやむしろメインだと思う。クラシック…というと「全く別のところにあるシーン」というイメージが誰にでもあると思うんだけど、Flauから出る作品はどれもジャケットのデザインがアンティークの雑貨屋や絵本のようで、とにかく俺の語彙では表現し切れない上品さや美しさを持っていて、普段クラシックを聴かない音楽好きからも歓迎されている。

 

例えば、Henning Scmiedt(ヘニング・シュミート)の「Schlafen」

 

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このアルバムはピアノ・ソロの作品。言い換えればピアノ一本、ピアノだけ(まあピアノ以外の音も入ってるけど主に使われているのはピアノだけ)の作品なんですよ。…そういった作風の作品でこんなにかわいいジャケって今までありました?誰かを下げたくないからあえて具体的なジャケットは載せませんけど、クラシック音楽の雑誌で取り上げられてるような作品のジャケットって、例えば「アーティストの写真の上にロゴがデカデカと書かれてある」みたいな(イメージしてください笑)ものばっかりですよね?このアートワーク周りの美しさこそがflauを特別なレーベルにしてる所以なんですね。

 

このレーベルはクラシックを尊重しつつ一般の市場に送り出すことに成功していて、普段結びつかないであろう領域を結びつけているんです。そしてそれがflauの重要なカラーでもある。クラシック以外の作品も愛らしいものばかり。まあ、まだあんまり聴いてねえけど笑

 

なんというか、俺はflau以外にflauのような世界観を持ったレーベルを知らないのよ。本当にかわいい。クラシックとアコースティックの美を大切にし視覚面でも上手に昇華したレーベル…。

 

この方向性をもっと突き詰めた宝石みたいなレーベルって他にないのかな。ありそうだけどな…。知りたい。

 

ここからは、Flauの作品の中で最近聴いたお気に入りの曲をリストアップしていくよ。

 

 

1. Henning Scmiedt  - wie war

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上にあげちゃったね。Schlafenに収録されてる曲。このアルバムはあえてグランドピアノではなくアップライトピアノ(練習用に作られた縦長のピアノ)が使って制作されていて、全編通してとても柔らかい音が奏でられているんですよ。すてきな音。加えて、外から聞こえてくる音やピアノ自体が発するノイズなどの、実音以外の音すらも音楽の一部になっているんですね。本当に、今までピアノのアルバムなんて全然聴いてこなかったけど、これが一番好きだよ。ドリームポップのエッセンスすら感じる。

 

そういえばAgraphこと牛尾さんも映画「聲の形」の劇伴制作時にアップライトピアノを使用し、かつピアノの内部にマイクを設置していましたね。ピアノが発する音色の前の、その音を出すためにピアノの機構が動いて発していた雑音さえも優しく音楽を彩っていました。聲の形OSTもこのアルバムも、素晴らしいアイデアを持っていると思います。

ピアノ曲ではないけど好きだった曲。

 

さてこの曲…。ずっと続いていく穏やかで平坦なテンションの上で、エモーショナルになりすぎずいい塩梅に動く旋律と一音一音の豊かな持続音が丁寧に織り上げる天上の余白。眠れない夜に…。

 

 

2. Ulies Conti - Virelay

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よい…。悠久の時の中へと…。ロングトーン

楽譜ジャケも素晴らしいね。

 

 

3. Rayons - Frosen Forest

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(↑ごめんなさい、bandcampのプレイヤーの埋め込みの方法がわからないんです。これをタップしてもらえれば曲を再生できるページに飛びます。アルバムの二曲目です。)

 

アコースティックへの愛と、詩心と、物語。

どんどん盛り上がっていく展開に心を打たれる、いつかどこかのテーマソング。アルバムのリードトラックなのでは。

 

Rayonsの公式サイトで歌詞も公開されてますが、

 

So tell me where they’ve gone
and what it’s for

Is there another way to say a long goodbye
a long goodbye?

 

彼らがどこに、何のために行ってしまったのか教えて

長いさよならを言うための別の方法を探しているの

 

という歌詞があまりに…。いい。

 

 

 

おわりに

独自の立ち位置で静かに存在し続けるFLAU。なんで読むのかいまだにわからんけど笑、素晴らしいレーベルだと思う。

 

というわけで、ここまで読んでくださってありがとうございました🙇💙🌎🍀🌙。じゃ、また。